熱膨張や特別な状態の変化を利用している。

普通使われる温度計には摂氏温度目盛りがついている。この温度目盛りは、1742年スウェーデンの物理学者セルシウスによって決められたもので、これを表すのに25度Cとか25℃のようにCの記号をつける。このほか、華氏温度や絶対温度などが温度を計るのに使われている。

摂氏温度では、氷の溶ける温度を0℃、1気圧の大気中で水が沸騰する温度を100℃と決め、この間を100等分して1℃と決めている。

さらに、この目盛りを0℃以下および100℃以上に押し広げて使用する。

不可逆性(非可逆性ともいう)を数量的に表現するために導入された量。

エントロピーという名はクラウジウスが1865年に与えた。

絶対温度Tの物体が熱量Qを受けたとき、物体のエントロピーはQ/Tだけ増し、熱量Q’を放出するときエントロピーはQ’/Tだけ減少すると定める。

物体が熱平衡状態にあるということは、温度や圧力や体積が指定できるということであるが、一つの熱平衡状態Aから別の熱平衡状態Bへ変わったときの物体のエントロピー変化は、AからBへきわめてゆっくり変化させていく過程を考えて、その途中で出入する熱量をそのときどきの温度で割ったものの代数和として計算する。

変化が「ゆっくり」でないと、場所によって不均一を生じ物体の温度が定められないからである。

不可逆変化の代表的なものは熱伝導で、高温物体と低温物体を接触させれば熱はひとりでに前者から後者に流れ、温度が一様になると変化がやんで熱平衡になるが、逆はおこらない。いま、2物体が隔離されて異なる温度にある状態をA、接触後に到達する熱平衡状態をBとする。

変化A→Bを「ゆっくり」行うため、両物体を隔離したまま少しずつ熱を高温物体から低温物体へ移す。

しだいになくなるにしても、とにかく温度差は存在するから、途中でqだけの熱を移すときに高温物体の失うエントロピーq/T1よりも低温物体のもらうエントロピーq/T2のほうが大きい。

したがってこの操作を繰り返してA→Bにしたとき、両物体のもつエントロピーの合計は増加していることになる。

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